チェンジ、AIネイティブ新入社員育成プログラム提供開始、AIと協働する即戦力育成へ

■「AIに働かせる」新たな働き方を前提にスキル体系化

 チェンジホールディングス<3962>(東証プライム)の子会社チェンジは11月18日、2026年度新入社員向けに「AIネイティブ新入社員育成プログラム」を開発し、提供開始したと発表した。AI活用が前提となる労働環境の変化を受け、「AIに働いてもらいながら働く」ことを想定し、即戦力人材の育成を目的とする。世界経済フォーラムが指摘する雇用構造の大転換や、IPA調査によるDX推進に必要な上流領域スキルの重要性を背景に、同社が長年蓄積してきた研修設計および実践知を統合した内容としている。

 プログラムでは、従来型研修で重点とされてきたビジネスマナーや基礎力に加え、「問いを立てる力」「戦略策定」「関係構築」といったAI時代に求められる能力を体系化して育成する。業務におけるAIと人の役割を設計する力を実践的に習得し、資料作成などの定型業務をAIに委ねる一方、人間に求められる調整・折衝など感情的領域に注力できる働き方を目指す。また、企業の育成方針に応じ、AI活用を早期に習得する「パターンA」と、基礎力育成を優先する「パターンB」の2種類で提供する。音声対話AIを活用した進捗報告演習など、現場配属後の実践を意識した反転学習型カリキュラムを導入している。

 チェンジは「AIに働いてもらいながら働く」段階への社会の移行を踏まえ、AIを組織の一員として活用する新しい人材像の育成を掲げる。同社は、労働人口減少への対応として、AIの力を引き出し、人材が創造的な業務に集中できる環境の実現が急務と強調する。2026年3月期までに100社導入を目標とし、企業の持続的成長と組織変革に寄与する取り組みを強化する方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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