【株式市場】日経平均1198円安の急反落、半導体売りで下げ拡大

■TOPIXは小幅安維持、内需株が下支え

 11月21日、日経平均株価の大引けは1198円06銭安の4万8625円88銭と大幅に反落した。人工知能(AI)相場への警戒感が強まり、値がさの半導体関連株が売られたことが指数を押し下げた。一方、東証株価指数(TOPIX)は1.84ポイント安の3297.73と小幅安にとどまり、内需関連や個別材料株への買いが下支えとなった。14時近辺には下げ幅が一時1300円超となり、4万8500円を割り込む場面もみられた。

 米国市場では20日、NYダウが386ドル安、ナスダック指数も大幅安となるなど、ハイテク株中心に調整が進んだ。エヌビディアは好決算にもかかわらず上値が重く、AI需要の持続性に対する警戒が強まった。この流れが東京市場にも波及し、関連銘柄の利食い売りが加速した。

 AIバブル懸念も意識され、半導体、電気機器、機械などが下落した。業種別では非鉄金属、情報・通信業、機械が下落し、輸送用機器、建設業、保険業などが上昇した。東証プライムの売買代金は概算で8兆9500億円、出来高は33億7217万株。1608銘柄中、値上がりは1316銘柄、値下がりは270銘柄と、指数は下落したものの個別では買い優勢の銘柄が多かった。

 値下がり率上位には、トーメンデバイス<2737>(東証プライム)、三井金属<5706>(東証プライム)、アドバンテスト<6857>(東証プライム)、キオクシアホールディングス<285A>(東証プライム)など半導体・素材関連が並んだ。一方、値上がり率上位には、ユニチカ<3103>(東証プライム)、ライフドリンクカンパニー<2585>(東証プライム)、サイボウズ<4776>(東証プライム)などが入り、市場内で資金の選別が進んだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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