【主なニュース&材料】株主還元強化・自律型ネットワーク・次世代通信・業績上方修正・株主優待拡充――企業価値向上へ

■銘柄分析・新技術・地域連携・M&A・蓄電池投資・生成AI

・ソフトバンク<9434>(東証プライム):デジタルツインを活用したIPネットワーク自動運用システムを全国メトロ網に導入し、TM Forumの「Autonomous Networks」IP Fault Managementで国内初のレベル3認定を取得。予兆検知基盤と迂回可否自動判定によりゼロタッチ運用を実現し、将来は生成AIを取り込んだレベル4相当の高度自律運用やコア網への展開を目指す。

・ジャストシステム<4686>(東証プライム):定額制日本語入力サービス「ATOK Passport」に生成AIアシスタント「ATOK MiRA」を搭載し、2026年2月から提供開始。文体変換や要約、アイデア出しなどをワンクリックで支援し、複数OS間を同期する「ATOK Sync One」やArm版Windows11へのネイティブ対応で生産性向上を図る。

・ビーマップ<4316>(東証グロース):豪州シドニーで次世代規格「Wi-Fi HaLow(IEEE802.11ah)」高出力モード(200mW)を用いた実証を実施し、約6kmの長距離音声通信に成功。平均500kbpsを維持し音声品質「MOS3相当」を確認、国内で見込まれる電波出力規制緩和を見据え産業・防災・防衛分野での活用を狙う。

・楽天グループ<4755>(東証プライム)傘下の楽天証券:「iSPEED」に板情報ツール「武蔵」と「フル板」を実装し、スマホでの情報量と取引機能を強化。デリバティブ取引などアクティブ投資家の利便性向上を図る。

・JR東日本<9020>(東証プライム):コード決済サービス「teppay(テッペイ)」を提供し、交通系IC「Suica」との連携で日常決済の利便性を高める方針。駅や街ナカでのキャッシュレス基盤を強化する。

・サッポロホールディングス<2501>(東証プライム): 「サッポロ生ビール黒ラベル」で箱根駅伝コラボの数量限定「箱根駅伝缶」を発売。お正月商戦とスポーツイベント需要を取り込みブランド訴求を高める。

・高千穂交易<2676>(東証プライム):AIクラウド監視サービスに新機能を追加し、AIカメラで獣害検知などのユースケースを拡大。インフラ・防災分野でのソリューション強化を進める。

・エコモット<3987>(東証グロース):札幌市でエッジAI路面解析の実証を開始し、道路劣化の予防保全に向けたデータ活用を推進。自治体向けスマートインフラ領域での事業拡大を目指す。

・青山商事<8219>(東証プライム):「ウォーリーをさがせ!」とコラボしたネクタイ&ハンカチセット第2弾を発売。ネクタイ裏地とハンカチで全12シーンを表現し、ギフト需要と話題性を取り込みビジネス需要を狙う。

・明治ホールディングス<2269>(東証プライム)傘下・明治:「明治Dear Milk」シリーズから冬季限定「明治Dear Milk 特濃」を発売。乳脂肪分を19.5%に高め十勝産生クリームなどで濃厚ミルクの冬アイス需要を開拓する。

・幸楽苑ホールディングス<7554>(東証プライム)傘下・幸楽苑:ブラックフライデー企画として、ご当地らーめん「郡山ブラック」を全国の幸楽苑全店で税込500円の特価提供。素らーめん餃子セットも同価格とし、3日間の集客増を狙う。

・(銘柄分析)シナネンホールディングス<8132>(東証プライム):26年3月期は営業・経常増益予想で、LPガス・石油事業や非エネルギー事業の収益拡大を見込む。冬場偏重の収益構造のもとで事業ポートフォリオ変革を進め、株価は調整一巡からの反発が期待される。

・(銘柄分析)アステナホールディングス<8095>(東証プライム):25年11月期業績を上方修正後も主力3事業が好調で増収増益予想を維持。第3四半期までの高い進捗率から通期利益は3回目の上振れの可能性が高く、高配当利回りと低PBRも評価される。

・(銘柄分析)クリーク・アンド・リバー社<4763>(東証プライム):26年2月期は日本クリエイティブ分野や高橋書店グループの寄与で大幅増収増益予想。株価は年初来安値圏でモミ合うが、成長余地と出直り期待が意識される。

・(銘柄分析)イノベーションホールディングス<3484>(東証プライム):転貸借物件数の増加を背景に26年3月期連結業績・配当予想を上方修正。ストック型収益拡大と積極的な株主還元を評価し、利益確定売りをこなしながら上値トライが期待される。

・(銘柄分析)And Doホールディングス<3457>(東証プライム):不動産売買・金融事業強化に舵を切り、26年6月期は増益予想。ハウスドゥFC・不動産売買・リバースモーゲージ保証を成長3本柱とし、下期偏重で通期収益拡大を狙う。

・ミヨシ油脂<4404>(東証スタンダード):株主優待を拡充し、3年以上の継続保有で300株以上に3000円分、500株以上に5000円分のクオカードを贈呈。長期保有インセンティブを強め投資魅力向上を図る。

・H.U.グループホールディングス<4544>(東証プライム):連結子会社・富士レビオがアルツハイマー病関連の血液診断薬について厚労省へ製造販売承認を申請。米国FDAとインドで既に承認済みの体外診断薬で、日本での実用化と神経疾患領域の事業強化を進める。

・シリコンスタジオ<3907>(東証グロース→スタンダード):12月2日に東証スタンダード市場へ市場区分を変更。ゲーム・CG技術を軸に事業基盤強化と企業価値向上を図り、デジタルエンタメ技術で新たな体験価値創出を目指す。

・サイフューズ<4892>(東証グロース):福岡証券取引所Q-Board市場への重複上場が承認され、12月2日に追加上場。再生医療・細胞治療関連事業で福岡・九州の産学官連携や地域バイオコミュニティとの連携を強化し、認知度向上と流動性改善を図る。

・ディスラプターズ<6538>(東証スタンダード):26年3月期通期業績予想を上方修正し、営業利益・経常利益・純利益はいずれも大幅増へ。HRを中心としたマーケティング事業と法務DXの伸長に加え、子会社株式譲渡に伴う解決金130百万円の特別利益も寄与。

・ファースト住建<8917>(東証プライム):令和7年10月末基準の株主優待内容を決定し、1年以上継続保有の株主を対象に実施。100株以上300株未満に500円分の「クオカードPay」、300株以上に「揖保乃糸 手延うどんセット」を贈呈する。

・GENDA<9166>(東証グロース):カラオケ機器流通・カラオケ施設運営のエーセツを子会社化し、カラオケ機器流通事業で業界トップクラスの体制を強化。デイ・ナイト市場を循環させる再流通モデルでエンタメ経済圏の拡大を狙う。

・GreenBee<3913>(東証グロース):ウエストホールディングス<1407>との協業を具体化し、系統用蓄電池事業に参入。岡山県備前市の大規模蓄電所を2026年4月稼働予定で取得し、電力市場取引と自社EMSの展開でGX・DX両面の収益機会拡大を図る。

・双葉電子工業<6986>(東証プライム):台湾子会社のA棟工場(建屋・土地使用権)を日月光半導体製造股分有限公司へ譲渡し、約11.4億円の売却益を計上予定。台湾4拠点を3拠点に再編し、資産効率化と事業基盤の合理化を進める。

・シイエム・シイ<2185>(東証スタンダード):2025年9月末基準の株主優待内容を決定し、1年以上継続保有の100株以上株主にカタログギフトを贈呈。300株以上で5000円相当とし、「心動かす」をテーマに長期保有株主の満足度向上を図る。

・日本情報クリエイト<4054>(東証グロース):株主優待をデジタルギフトに一本化し、保有株数と保有期間に応じて1000円~5000円分を付与。2025年12月末基準分は継続保有条件を免除し、AmazonギフトカードやPayPayマネーライトなど多様な交換先を用意する。

・エプコ<2311>(東証プライム):株主優待を拡充し、100万円相当枠にエコキュートを追加するなど抽選式優待をA・B2区分に再編、当選枠も10名に倍増。35周年記念配当3円を加え年間配当35円へ増額するほか、10月度経常利益は前年同月比76%増と好調。

・コメ兵ホールディングス<2780>(東証スタンダード):米越境ライブコマース企業iShopShops,Incの全株式取得で完全子会社化を決定。ブランドリユースとライブコマースを組み合わせたグローバル展開を強化し、中計の成長戦略の中核投資と位置づける。

・ビーマップ<4316>(東証グロース):元海上自衛隊海将補・中村徹氏を顧問に迎え、既に就任している「陸」「空」の専門家と合わせ「陸・海・空」3分野の防衛エキスパート体制を構築。宇宙・防衛事業の本格展開と防衛通信分野でのビジネス拡大を目指す。

・東宝<9602>(東証プライム):配給作品『国宝』が興収173.7億円で邦画実写歴代1位を更新し、観客動員1231万人超えの大ヒット。映画・アニメ事業の伸長で上期業績は過去最高となり、通期予想も営業収入3600億円・純利益475億円へ上方修正した。

・くすりの窓口<5592>(東証グロース):ツルハホールディングス傘下ドラッグストア・薬局のOTC購買履歴と「EPARKお薬手帳」アプリを連携するサービスを開始。OTC情報を自動登録し、処方薬との飲み合わせチェックなど服薬管理の効率化と安全性向上に寄与する。

(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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