【株式市場】日経平均が4日ぶり小反落、一時5万円割れも下値は堅調

■広範囲で上昇、TOPIXは3日続伸

 11月28日、日経平均株価の前引けは22円34銭安の5万144円76銭となり、4日ぶりに小反落した。寄り付きは前日の強い地合いを引き継いで買いが優勢だったが、その後は伸び悩んで下げに転じ、一時5万円を割り込む場面もあった。ただ、下値は堅く、指数は落ち着いた推移をみせた。一方、TOPIXは4.63ポイント高の3373.20と3日続伸し、値上がり銘柄が値下がり銘柄を大きく上回った。

 東証プライム市場の売買代金は2兆214億円、出来高は8億4435万株だった。騰落状況は値上がり1124銘柄(70%)、値下がり419銘柄(26%)で、33業種中25業種が上昇した。日経平均へのマイナス寄与では、東京エレクトロン<8035>が53円で最大となり、ファーストリテイリング<9983>が37円で続いた。一方、プラス寄与では、ソフトバンクグループ<9984>が22円、アドバンテスト<6857>が12円、任天堂<7974>が7円となり、指数を押し上げた。

 個別銘柄では、値上がり率上位にユニチカ<3103>、中越パルプ工業<3877>、Link-Uグループ<4446>、三井E&S<7003>、JCRファーマ<4552>が入った。値下がり率では、JX金属<5016>、YTL<1773>、Appier Group<4180>、カカクコム<2371>、デジタルガレージ<4819>が下位となった。

 出来高上位はジャパンディスプレイ<6740>、NTT<9432>、東京電力HD<9501>、キオクシアHD<285A>、ソニーフィナンシャルグループ<8729>が並んだ。時価総額では、トヨタ自動車<7203>、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、ソニーグループ<6758>、ソフトバンクグループ<9984>、日立製作所<6501>など主要大型株が優勢を維持し、ストップ高銘柄は6社だった。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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