
■高度冷蔵物流とグローバル不動産ファンドの知見を融合し、事業成長を一段と推進
ヨコレイ<2874>(東証プライム)は11月28日、ベントール・グリーンオーク(BGO K.K.)との戦略的パートナーシップに関する基本合意を締結したと発表した。同社は「ヨコレイ事業ビジョン2030」を進める中で、従来計画を大幅に上回る投資と成長スピードが必要と判断し、冷蔵倉庫需要の拡大に応える体制強化を急務としていた。BGO側は高度冷蔵設備を備えた事業価値への関心を示し、複数回の面談や現地視察を経て協業の方向性が固まった。BGOは世界25拠点で不動産ファンドを運営し、物流施設への投資実績を豊富に持つ点が評価された。
基本合意では、新設冷蔵物流センターの共同開発、港湾施設の建替・再開発、海外事業の展開支援、資産流動化などを協議し、資本効率と社会価値創造の両立を目指す。共同開発では庫内業務の完全自動化やAI・ロボティクスの導入を通じ、次世代型物流センターの確立を掲げる。資産流動化については有利子負債の圧縮と成長投資への最適配分を図る方針で、第79期決算への影響は軽微としている。
■戦略的パートナーシップを材料に急騰
28日、株価は後場に急騰し、13時37分に年初来高値となる1,383円を付けた。前日比で大幅上昇となり、出来高も29万株超へ急増した。同社がBGOとの戦略的パートナーシップ基本合意を発表したことが買い材料視され、次世代型冷蔵物流センターの共同開発や資産流動化の推進など成長戦略が評価されたかたちだ。PBR0.98倍と割安感が残る中、物流インフラ拡充による中長期の収益力向上期待が投資資金を呼び込んだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)























