文房具メーカー150社が最高業績、国内外需要が拡大、デジタル時代に再評価

■主要3社も順調、国産文房具がグローバル展開を加速

 東京商工リサーチによれば、文房具メーカー150社の2024年度売上高は6,858億2,300万円、最終利益は640億7,000万円となり、いずれも18年度以降で最高を更新した。デジタル化が進むなかでも高品質な文房具の価値が見直され、国内外で需要が拡大した。インバウンド観光客による購入が増えたほか、輸出も堅調で、キーボード入力が主流の時代にあっても書き心地やデザインを重視する層が広がっている。

■大人向け商品が拡大、国産文房具が国内外で存在感強める

 業界全体では、ペン類に加えて手帳、消しゴム、マスキングテープなど大人向け商品の開発が進んでいる。コロナ禍で売上が6,000億円を下回った2020年度からの回復が続き、24年度は値上げ効果と海外需要の伸びが増収増益を後押しした。万年筆・ペン類・鉛筆製造業から絵画用品、その他事務用品製造業まで幅広い分野で成長が確認されている。

 主要メーカーの動向も好調で、コクヨ<7984>(東証プライム)は2025年12月期の売上通期目標を3,570億円とし、パイロットコーポレーション<7846>(東証プライム)は1,330億円を見込む。三菱鉛筆<7979>(東証プライム)は第3四半期段階で過去最高の640億8,100万円を記録した。速乾性蛍光ペンや軽い書き味のペンなど技術開発が進むなか、インバウンド効果で海外ファンも増加しており、文房具業界は国内市場の底堅さに加えてグローバル市場でも成長が加速する見通しである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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