中国「渡航自粛」、日本経済への影響評価が拮抗、マイナス42.8%、影響なし40.8%

■観光・小売・飲食に懸念、混雑緩和や「脱・中国依存」を好機とみる声も

 帝国データバンクは12月12日、中国政府による日本への「渡航自粛」要請に関する企業アンケート結果を発表した。現在の日本経済への影響については、「マイナス」が42.8%、「影響はない」が40.8%と拮抗し、「プラス」は5.6%にとどまった。調査は12月5~9日にインターネットで実施し、有効回答は1,197社だった。

■半年先の影響見通し:マイナス低下、プラスは1割超に

 今後半年程度の見通しでは、「マイナス」が36.4%へ低下する一方、「プラス」は11.1%に上昇した。企業コメントでは、観光業や小売、飲食における来店客数の減少や、旅客運送など観光関連への影響を懸念する声がある一方、事態の収束を見込む見方や、「脱・中国依存」を進める契機になるとの期待もみられた。

■業界別影響:運輸・倉庫が直撃、不動産は先行き警戒

 業界別では、現在の「マイナス」が『運輸・倉庫』で53.8%と突出した。今後半年の見通しでは、『不動産』が42.6%と、主要7業界の中で唯一、現在よりマイナスの割合が上回った。一方、『小売』では今後の「プラス」が21.7%に上昇し、混雑緩和や宿泊費高騰の一服などを好材料とみる声もみられた。
■地政学リスクと企業対応:中国依存回避が課題】

 中国外務省は11月14日に自国民へ日本渡航の注意喚起を行い、防衛省も12月7日に中国戦闘機によるレーダー照射を発表するなど、日中間の緊張は続いている。渡航やサプライチェーンへの影響が波及する可能性もあり、企業には顧客ターゲットや調達先の分散など、過度な中国依存を避ける対応が求められる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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