キリンビール、全工場に新ピッキングシステム導入、パレット使用枚数を年間約9万枚削減

■物流効率化で荷待ち時間削減

 キリンホールディングス<2503>(東証プライム)傘下のキリンビールは12月16日、キリングループロジスティクスとNTTデータと共同で構築した新たなピッキングシステムを、2025年7月から国内全9工場で稼働開始したと発表した。対象商品の最適なパレット積み付けや人員割り当てを行う仕組みで、トラックドライバーの荷待ち待機時間削減と環境負荷軽減を目的とする。導入により、年間のパレット使用枚数は約9万枚削減できる見込みだ。

 導入の背景には、いわゆる「物流2024年問題」を受けたトラックドライバー不足の深刻化がある。商品の少量多品種化に伴い、パレット枚数や荷合わせ作業が増加し、荷待ち待機時間が拡大していた。パレットへの積み付けを最適化し、積み込み時の作業時間を短縮することで、運行生産性向上につなげる狙いがある。

 新システムでは、倉庫管理システム(WMS)と連携し、商品サイズを考慮した最適な積み付け指示を人とロボット双方に行う。作業難易度や熟練度に応じた自動指示機能も備えた。導入効果として、2025年7~9月に荷待ち待機時間を約1万時間削減したほか、配送時やパレット生産時の燃料使用量、CO2排出量の抑制につながっている。今後はサプライチェーン全体の効率化と高度化を進め、持続可能な社会の実現を目指す。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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