帝国データバンク、「2025年社長の趣味」調査を公表――依然トップはゴルフ、若手層で多様化進む

■全国10万社を対象に趣味動向を分析、ゴルフ離れとアクティブ系趣味の拡大が鮮明

 帝国データバンクは11月12日、企業代表者の趣味に関する「2025年社長の趣味調査」を公表した。同社の信用調査報告書ファイル「CCR」などから約10万社を分析した結果、社長の趣味で最も多かったのは「ゴルフ」(46.35%)であった。依然としてトップを維持する一方、過去5年間で2.32ポイント減少しており、特に若い世代での「ゴルフ離れ」が進んでいる。第2位は「読書」(12.19%)、第3位は「釣り」(8.63%)で、いずれも定番ながら減少傾向を示した。

 一方、30代以下の若手社長では「サッカー」「野球」などアクティブな趣味が上位に入り、サッカーは2.92%と5年間で0.55ポイント上昇した。地域クラブでのコーチ活動や試合観戦など多様な関わり方がみられるほか、「アウトドア」「クルマ」「オートバイ」などの趣味も拡大している。20代社長では車関連やIT・ゲームといったインドア系趣味の割合も高く、年代別に嗜好の差が鮮明となった。

 50代以上では「ゴルフ」「読書」「釣り」が根強く、特にスキーやスノーボードといった「ウィンタースポーツ」が上位にランクインした。70年代から80年代のスキーブームの影響が残る世代とみられる。社長の趣味は依然としてビジネス上の交流手段としての意味を持ちながらも、全体的に多様化が進行しており、趣味の変化は企業文化や経営者像の変容を映す指標ともいえる。帝国データバンクは、趣味の動向を通じてビジネスの新潮流を読み解く視点が重要だとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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