【株式市場】首相のWebにサイバー攻撃と伝わり日経平均は続落するが材料株の売買活発

株式

◆日経平均の終値は1万9046円55銭(254円52銭安)、TOPIXは1540.35ポイント(15.23ポイント安)、出来高概算(東証1部)は18億6561万株

チャート16 10日後場の東京株式市場は、菅官房長官が午前中の会見で安倍首相の個人のホームページにサイバー攻撃があり閲覧しにくくなったと発表し、漠然と様子見気分が強まる中で、明日の先物・オプション12月物の同時SQ(清算値)算出に向けて持ち高を減らす動きが広がったようで、材料株を個別に物色する展開となった。日経平均は220円安前後で小動きとなり、大引け間際に本日の安値になる275円29銭安(1万9025円78銭)をつけた。主な株価指数はほとんど安いが、中で東証マザーズ指数は前引けから小高い。

 後場は、引き続きキョーリン製薬ホールディングス<4569>(東1)そーせいグループ<4565>(東マ)などがが技術導出のマイルストン収入を好感して活況高となり、リニカル<2183>(東1)が一段高など、バイオ関連株が軒並み動意を強めた。また、マルマエ<6264>(東マ)は鹿児島大学・大学院との共同研究を好感してストップ高。テリロジー<3356>(JQS)は首相の個人ホームページに対するサイバー攻撃などが思惑視されて急伸。

 上場2日目のラクス<3923>(東マ・売買単位100株)は10時23分に公開価格1080円の3.3倍の3550円で初値がつき、その後3620円まで上げたが、午後は下げ足を早めて大引けは2850円の安値引けとなった。

 東証1部の出来高概算は18億6561万株(前引けは9億5839万株)、売買代金は2兆1913億円(同1兆787億円)。1部上場1923柄のうち、値上がり銘柄数は232(同259)銘柄、値下がり銘柄数は1617(同1557)銘柄。

 また、東証33業種別指数は4業種(前引けも4業種)のみ値上がりし、値上がりした業種は、鉱業、電力・ガス、石油・石炭、水産・農林だった。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る