ティー・ワイ・オーの第1四半期は、増収であったものの、M&Aによる子会社取得等の費用が嵩んだことで営業赤字となった

■広告代理店経由取引において、大型案件の検収が第2四半期以降へずれ込む

 10日に発表されたティー・ワイ・オー<4358>(東1)の第1四半期は、増収であったものの、M&Aによる子会社取得等の費用が嵩んだことで営業赤字となった。

 今期16年7月期第1四半期連結業績は、売上高54億54百万円(前年同期比2.9%増)、営業利益△92百万円(前年同期3億38百万円)、経常利益△1億13百万円(同3億54百万円)、純利益△1億33百万円(同2億07百万円)であった。

 売上高については、増収であったものの、広告代理店経由取引において、大型案件の検収が第2四半期以降へずれ込んだことにより、売上高が想定を下回った。

 利益面については、低利益率の案件が複数発生したこと、M&Aによる子会社取得及び新規子会社設立等の費用の計上、先行投資として位置付けているインドネシアの合弁会社において営業赤字を計上したこと等から、営業利益以下が赤字となった。

 また、同日、アジア地域へ進出する日系企業へのアプローチ強化を目的として、シンガポールにおいて、当社グループのK&L社の子会社である凱立広告(上海)有限公司が全額出資するK&L CREATIVE ASIA PTE. LTD.を本年12月に設立することも発表した。

 通期業績予想については、第1四半期に先行投資の費用が発生したことで営業赤字のスタートとなったが、当初想定の範囲内であることから、期初予想を据え置いている。
 通期連結業績予想は、売上高320億円8前期比12.7%増)、営業利益21億50百万円(同14.1%増)、経常利益20億円(同10.7%増)、純利益12億円(同7.2%増)と増収増益を見込む。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る