
■ヘリウム含む製品群を2026年度から本格展開
ASAHI EITOホールディングス<5341>(東証スタンダード)は12月26日、中国の杭氧特種气体有限公司および親会社の杭氧集团股份有限公司と、「希ガス」事業に関する戦略的協力枠組の確認に関する合意書を締結したと発表した。これにより、同社グループは杭氧グループの日本進出におけるヘリウムおよび希ガス製品群の独占的パートナーとなり、2026年度から本格的に事業を開始する。9月以降の協議を経て、他パートナー選択条項を削除した正式契約に至った。
事業はまず、連結子会社アサヒノーブルガスが日本企業を紹介し、杭氧特気と直接取引を行う「貿易事業」から始動する。在庫を持たずに財務リスクを抑えつつ、2026年前半に複数契約の締結を目指す。市場調査では供給安定性や価格面で評価を得ており、取り扱い金額は2026年11月期10億円、2030年11月期340億円を計画する。2026年11月期の業績影響は軽微だが、中長期では企業価値向上に寄与する見通しだ。
■材料期待で急伸、年初来安値から反発
株価は12月29日、前日終値230円に対し朝方から買いが先行し、10時45分にストップ高となる310円まで上昇した。出来高は64万5000株と急増し、売買代金も約1億7700万円に達した。直近では12月23日に年初来安値222円を付けており、短期間での急反発となった。新規事業展開を巡る材料評価や、売り一巡後の値頃感が投機資金を呼び込んだ形である。年初来高値462円との乖離は大きく、今後は事業進捗の具体化が株価の持続性を左右する。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)






















