加賀電子、インドEMS事業を本格拡大、新工場検討と設備増強

■インド政府の「メーク・イン・インディア」追い風に生産能力を大幅強化

 加賀電子<8154>(東証プライム)は、インドにおける電子機器製造受託サービス(EMS)事業への投資を拡大し、生産体制を一段と強化している。2028年度までをめどにインド国内で新工場建設を検討するほか、2025年4月に新設した第2工場についても、26年夏までに設備増強を行い、生産能力を引き上げる計画だ。インド政府の製造業振興策「メーク・イン・インディア」を追い風に、成長市場の需要を取り込む狙いである。

 同社は独立系の大手エレクトロニクス総合商社として、半導体・電子部品の商社ビジネスとEMSビジネスを両輪に事業を展開している。車載向け、医療機器向け、空調機器向け、産業機器向けなど幅広い分野でEMS需要が拡大しており、地政学リスクを背景とした「脱中国」やインドシフトの流れも追い風となっている。インド北部に加え、中部や南部での工場展開も検討し、広域をカバーする生産ネットワークの構築を進める。

■中期経営計画2027推進、EMSを中核に収益基盤拡大

 業績面では、2026年3月期の連結業績予想を2度目の上方修正とした。売上高は前期比8.6%増の5950億円、営業利益は8.0%増の255億円を見込む。中間期はEMSビジネスが2桁増収となり、情報機器事業のパソコン販売も堅調に推移した。医療機器向けや空調機器向けを中心とした高付加価値案件が収益を押し上げ、人件費増加を吸収する形で利益成長を実現している。

 中期経営計画2027では、2028年3月期に売上高8000億円以上、営業利益360億円以上を目標に掲げ、EMS事業を成長の中核に位置付ける。タイやメキシコ、インドなど海外拠点への積極投資を継続し、商社機能と製造機能を融合させた事業モデルを深化させる方針だ。創業60周年を迎える2029年3月期の売上高1兆円企業達成に向け、成長戦略の実行力が注目される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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