年金積立金、運用資産277兆円に拡大、収益率5.52%で過去最高水準

■国内外株式が収益押し上げ、累積収益は180兆円超

 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は11月7日、2025年度第2四半期(7~9月)の運用状況速報を公表した。期間収益率は5.52%、収益額は14兆4477億円となり、運用資産額は277兆6147億円に拡大した。市場運用開始の2001年度以降の累積収益額は180兆1843億円に達し、利子・配当収入は累計で58兆6928億円となった。第2四半期は国内外株式の上昇と円安が収益に寄与した。

■資産構成と資産別の収益動向

 資産構成は国内債券26.29%、外国債券24.16%、国内株式24.45%、外国株式25.10%で、基本ポートフォリオ(各25%前後)に近い水準を維持した。資産全体の収益率は第1四半期の0.71%から大きく改善し、国内株式が11.02%、外国株式が9.75%と高い伸びを示した。一方、国内債券は金利上昇の影響でマイナス1.36%、外国債券もマイナス0.19%となった。利子・配当収入は同四半期で1兆611億円に上った。

■市場環境と今後の見通し

 米国10年国債利回りは4%台前半で推移し、為替は1ドル=144~150円台の円安水準となった。日経平均株価、NYダウ、MSCIなど主要株価指数はいずれも堅調で、株式市場全体が運用成績を押し上げた。GPIFは今後も長期分散投資の基本方針を維持し、市場変動に左右されず、年金財政の安定に資する運用を継続するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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