くすりの窓口、第3四半期営業利益29%増、ストック収益拡大で大幅増益
- 2026/2/16 08:01
- 決算発表記事情報

(決算速報)
くすりの窓口<5592>(東証グロース)は2月13日に26年3月期第3四半期累計連結業績を発表した。大幅増益だった。メディア事業、みんなのお薬箱事業のストック粗利が順調に拡大し、コスト適正化なども寄与した。そして通期利益予想および配当予想を上方修正した。ストック収益が積み上がる収益構造であり、通期利益予想に再上振れの可能性がありそうだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は昨年来安値圏で軟調だが下値固め完了感を強めている。好業績を評価して出直りを期待したい。
■26年3月期3Q累計大幅増益、通期利益予想および配当予想を上方修正
26年3月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比6.0%増の89億27百万円、営業利益が29.5%増の20億15百万円、経常利益が30.8%増の20億11百万円、親会社株主帰属四半期純利益が35.2%増の21億12百万円だった。
大幅増益だった。メディア事業、みんなのお薬箱事業のストック粗利が順調に拡大し、コスト適正化なども寄与した。なお親会社株主帰属四半期純利益については、前期に子会社を吸収合併したことで引き継いだ繰越欠損金による繰延税金資産を計上したことも寄与した。
メディア事業(メディア事業に含めていたEPARK人間ドックの売上高を当期より未病予防事業として開示するため遡及修正後)は売上高が7%増の34.7億円、ストック粗利が38%増の11.7億円だった。ショット売上は前年同期の調剤報酬改定による加算要件のサービス需要が一巡したため減収だが、ストック売上が施設保有数の増加や処方箋ネット受付数の増加によって拡大し、ストック粗利が大幅に増加した。主要KPIとして第3四半期末時点の施設保有数は前年同期比2027施設増の2万4312件、お薬手帳アプリDL数は123.9万件増の705.1万件となった。四半期別の予約数は第1四半期が22.6万件増の161.3万件、第2四半期が28.7万件増の171.3万件、第3四半期が29.3万件増の192.9万円と増加基調である。
みんなのお薬箱事業は、売上高が14%増の26.5億円、ストック粗利が18%増の11.3億円だった。不動在庫サービスが好調に推移したほか、仕入サポートサービスも顧客獲得により順調に推移し、ショット売上が伸長した。主要KPIとして第3四半期末時点の施設保有数は1123施設増の1万8645施設となった。また流通額(仕入サポートサービス+不動在庫サービス)は、第1四半期が4.7%減の557億63百万円だったが、第2四半期が0.0%増の566億95百万円、第3四半期が3.3%増の596億14百万円となり回復に転じている。
基幹システム事業は、売上高が5%減の25.8億円、ストック粗利が16%減の3.6億円だった。ショット売上が前年同期の補助金交付対象のサービス需要の反動で減少したほか、新商品の先行投資も影響した。主要KPIとして、第3四半期期末の施設保有数は409施設増の8340施設(薬局が5465施設、介護が2291施設、医科が584施設)となった。
未病予防事業(くすりの窓口健診サポート、EPARK人間ドック)は、予約したユーザーが健康診断または人間ドックを実際に受診した月に手数料収入が売上計上される。通常は予約から売上計上まで2~3ヶ月要するため現時点で売上高は僅少である。主要KPIとして、予約数は25年3月期第1四半期が5187件、第2四半期が5050件、第3四半期が5371件、第4四半期が5567件、26年3月期第1四半期が1万9018件、第2四半期が2万580件、第3四半期が5143件となっている。
全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高が29億14百万円で営業利益が6億29百万円、第2四半期は売上高が29億10百万円で営業利益が6億32百万円、第3四半期は売上高が31億02百万円で営業利益が7億54百万円だった。また同社が重要指標と位置付けているストック売上高は第1四半期が19億95百万円、第2四半期が19億82百万円、第3四半期が21億36百万円、ストック粗利は第1四半期が8億46百万円、第2四半期が8億05百万円、第3四半期が8億88百万円だった。
通期の連結業績予想については26年2月13日付で各利益を上方修正し、売上高が前期比9.8%増の123億円、営業利益が25.4%増の24億50百万円、経常利益が23.7%増の24億円、親会社株主帰属当期純利益が32.2%増の26億90百万円としている。配当予想は期末6円上方修正して前期比9円増配の36円(期末一括)としている。予想配当性向は15.2%となる。
第3四半期累計の進捗を踏まえて、前回予想(25年5月14日付の期初公表値、売上高123億円、営業利益22億円、経常利益21億35百万円、親会社株主帰属当期純利益22億40百万円)に対して売上高を据え置き、営業利益を2億50百万円、経常利益を2億65百万円、親会社株主帰属当期純利益を4億50百万円それぞれ上方修正し、増益幅が拡大する見込みとした。なお第4四半期から連結子会社化したメディ・ウェブおよびイーディライトの業績は反映していない。
修正後の通期予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が73%、営業利益が82%、経常利益が84%、親会社株主帰属当期純利益が79%である。ストック収益が積み上がる収益構造であり、通期利益予想に再上振れの可能性がありそうだ。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。
■株価は下値固め完了
株価は昨年来安値圏で軟調だが下値固め完了感を強めている。好業績を評価して出直りを期待したい。2月13日の終値は2576円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS236円79銭で算出)は約11倍、今期予想配当利回り(会社予想の36円で算出)は約1.4%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS753円05銭で算出)は約3.4倍、そして時価総額は約293億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)



















