チャイナリスクに揺れる企業:受注減懸念26.6%に上昇、調達の脱中国依存が最多対策

■「日中関係悪化の影響に関するアンケート」の調査結果

 東京商工リサーチは2月17日、「日中関係悪化の影響に関するアンケート」の調査結果を発表した。調査は1月30日~2月6日にインターネットで実施し、4,839社の有効回答を集計・分析した。前回(2025年12月1~8日)と同一設問を用い、約2カ月間の変化を比較している。

■「影響なし」は前回比12ポイント減の70%に低下

 日中関係の悪化が企業活動に及ぼす影響は、じわりと拡大している。対中ビジネスにおける受注・販売への悪影響を回答した企業は合計26.6%(1,291社)に達し、「すでに受注が減少」が7.6%、「今後受注が減りそう」が19.0%を占めた。前回調査の15.6%から約2カ月で11.0ポイント増加しており、4社に1社が販売減などの悪影響を見込む状況となった。一方、「影響はなく、今後も影響はなさそう」との回答は70.3%(前回82.4%)と依然多数を占めるものの、前回比12.1ポイント減少した。業種別では鉄鋼業(55.0%)がトップで、製造業関連が上位を多く占めた。

■対策トップは「調達の中国依存低減」が32.4%で連続首位

 対策面では、全回答企業2,409社のうち「調達面の中国依存の低減」が32.4%(781社)で最多となり、前回調査と同率でトップを維持した。次いで「中国への渡航自粛」が26.5%(639社)で続いたが、前回の30.4%から低下した。大企業と中小企業を比較すると、調達依存の低減は大企業が中小企業を3.3ポイント上回る一方、渡航自粛は大企業が中小企業を5.8ポイント下回った。「在庫の確保」や「新たな販路開拓」を挙げる回答もあった。

 台湾有事をめぐる国会答弁を契機に日中間の緊張が高まるなか、自民党は衆院選の政権公約で「開かれた対話を通じた建設的・安定的な関係構築」を掲げつつ、「挑発的な行為には冷静かつ毅然と対応する」と牽制した。膠着状態が続く日中関係のもと、高市政権には難しい舵取りが迫られる。企業側でも中国依存の見直しが加速しており、「チャイナリスク」への対応が今後の重要な焦点となりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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