【狙い場・買い場】Minoriは発送電分離関連に注力、利回り2.6%

狙い場・買い場

 Minoriソリューションズ<3822>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現。25日に東証1部に指定替えで注目したい。同社は、2010年4月に一括請負型のシステム開発を得意とする会社と、運用・保守サービスを中心に安定したストックビジネスを持つ会社が合併し、新生Minoriソリューションズとして発足。システムコンサルティング、ソフトウェア開発、システム運用管理、商品販売、ITインフラ構築、総合人材サービスを行っている。

 今2016年3月期・第2四半期業績実績は、売上高が70億円(前年同期比8.8%増)、営業利益が4億3600万円(同4.6%増)、経常利益が4億5300万円(同5.3%増)、純利益が2億9500円(同7.6%増)に着地。

 通期業績予想は、売上高が142億円(前期比2.0%増)、営業利益が10億8000万円(同1.3%増)、経常利益が10億9000万円(同0.1%増)、純利益が6億9300万円(同0.1%増)と連続営業最高益更新を見込んでいる。配当は第2四半期に普通配当11円に市場変更記念配当3円を加えた14円の配当を実施。期末12円と合わせ年間配当26円(8月末に1対2の株式分割を実施)と実質6期連続増配を予定している。

 銀行は一部顧客にて案件規模縮小も、統合案件、海外案件等で需要が拡大。カード・信販、ノンバンク、金融系基盤も堅調に推移。生産産管理システム、基幹系システムの開発案件需要が堅調。自動車向けCAEソリューション業務の需要が拡大している。

 株価は、7月30日につけた年初来の高値1215円から8月25日安値835円と調整。その後、950円を軸にモミ合っている。電力は新料金システム、営業系システム等の受注が拡大。今後は発送電分離対応に注力するほか、公共はIT活動支援やシステム基盤構築案件が進捗しており、19年3月期売上高155億円、営業利益12億円、ROE10%以上目標の中期経営計画の前倒し達成が視野に入る。今期予想PER12倍台と割安感があり、配当利回り2.6%と利回り妙味がソコソコある。東証1部指定となり東証株価指数に算入に伴い、指数連動型投資信託への組み入れ期待が需給面で下支え、水準訂正に進むか注目したい。

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