ブリヂストンが米ペップ・ボーイズ買収「断念」などと伝わり続伸

ブリヂストン 5108

■昨日もアイカーン氏有利とされて上げ、株式市場は買収中止を歓迎する雰囲気

 ブリヂストン<5108>(東1・売買単位100株)は30日の前場4215円(58円高)まで上げ、このところの調整相場から2日続けて出直る展開となった。米国のカー用品大手ペップ・ボーイズの買収を巡り、ロイター通信が9時10分頃に米国29日発の記事として「ブリヂストン、米ペップ・ボーイズ買収断念」などと伝え、株式市場の反応は「買い」優勢になった。

 ペップ・ボーイズの買収を巡っては、米国著名投資家カール・アイカーン氏が割り込む形でブリヂストンと競合し、「ブリヂストンが24日に買収額を1株17ドルに引き上げたのに対し、アイカーン氏は28日、同18.50ドルに上積みした」(ロイター)。

 東京株式市場では、昨29日もロイター通信が「米ペップ・ボーイズ、アイカーン氏の買収提案受け入れへ」などと伝えるとブリヂストンの株価はジリ高基調に転じた。「既存の株主はさておいても、株式市場では買収しない方を歓迎する雰囲気が強い」(市場関係者)との見方が出ている。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る