キムラユニティーの今3月期は増額含み、通販市場拡大が追い風でNLS事業好調

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 キムラユニティー<9368>(東1)は、ネット通販市場好調も追い風に、「物流請負のNLS事業」の拡大(15年3月期に83億98百万円)の効果で、16年3月期業績は過去最高更新予想で、しかも増額含みである。

 2016年3月期の売上高が前期比3.3%増の473億円、営業利益が同31.5%増の20億円、経常利益が同8.8%増の22億円、純利益が同26.2%増の13億円としている。売上高、利益とも過去最高更新の見込みだ。配当予想は前期と同額だが記念配当2円を普通配当に変えて年間27円(第2四半期末13円、期末14円)としている。予想配当性向は25.1%となる。

 売上面では、単価改定やスーパージャンボの決算期変更による減収要因があるが、物流サービス事業でトヨタ自動車関連が順調に推移し、物流請負のNLS事業も拡大基調である。北米子会社および中国子会社の業容拡大と収益改善も寄与して、為替の円安も追い風となる。さらに自動車サービス事業におけるCMS(カーマネジメントサービス)のBtoBリース契約台数、スーパージャンボを核としたBtoC自動車販売台数の増加も寄与する。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が49.3%、営業利益が40.1%、経常利益が38.9%、純利益が30.3%である。利益進捗率がやや低水準の形だが、期初時点で下期偏重の計画であり、期後半に向けて新規事業所の稼働率上昇効果や生産性向上効果が加速する。また営業外収益での為替差益を見込んでいないため利益は増額含みだろう。

 株価は年初来高値が1678円(8月17日)、同安値は949円(2月19日)、1月6日終値は1270円。年利回りは2,1%、PERも11倍ていどである。

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