MIXI、ログラスとAIを活用した経営管理業務の高度化に向け共同プロジェクトを開始

■AIレポート自動化とリアルタイム分析で戦略的経営を支援

 MIXI<2121>(東証プライム)は11月11日、ログラス(東京都港区)と共同で、生成AIを活用した経営管理業務の高度化に向けたプロジェクトを開始したと発表。両社はFP&A(財務企画・分析)領域における定型業務の削減と、経営戦略に基づく迅速な意思決定支援を両立させる次世代の経営管理モデル構築を目指す。MIXIが実務データをもとに課題を設定し、ログラスがAIエージェントの開発を担当する。AIレポートビルダーによる会議資料自動作成や、FP&A向けAIエージェントによるリアルタイム分析などを通じ、経営判断の精度とスピードを高める狙いである。

 MIXIは2023年よりクラウド経営管理システム「Loglass」を導入し、100超のプロジェクトを対象にデータ統合を進めてきた。全社的なAI活用推進の一環として、経営管理部門におけるAI実装を重要戦略と位置付ける。ログラスは2025年9月に「Loglass AI Agents」構想を発表しており、経営データの自動統合と戦略的分析を担うAIエージェントの実用化を進めている。本プロジェクトでは、こうした技術をMIXIの実業務に適用し、実証的なモデル開発を行う。

 MIXIの島村恒平CFOは「AIが意思決定の精度とスピードを高める最強の武器になる」と述べ、経営判断を支える新たな「意思決定OS」を構築する意義を強調した。ログラスの坂本龍太執行役員は「生成AIが経営情報の価値を変革する」と語り、AIを用いた戦略的示唆の提供に期待を示した。今後両社は、得られた知見をもとに他業種展開や新ソリューションの共創を進め、企業経営の未来像をAIで具体化する方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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