山下医科器械の第2四半期は、一部の案件が下期にずれ込み、当初予想を若干下回ったが、増収増益と堅調に推移

山下医科器械の第2四半期は、一部の案件が下期にずれ込み、当初予想を若干下回ったが、増収増益と堅調に推移

■ほぼ計画通りのペースで推移、通期業績予想は、当初予想を据え置く

 山下医科器械<3022>(東1)の第2四半期は、一部の案件が下期にずれ込んだこともあり、当初予想を若干下回ったが、増収増益と堅調に推移している。

 今期16年5月期第2四半期連結業績は、売上高245億23百万円(前年同期比5.5%増)、営業利益1億93百万円(同9.5%増)、経常利益2億23百万円(同4.4%増)、純利益1億34百万円(同7.0%増)であった。

 当社グループでは、基盤事業であるSPD(物品物流管理)事業の拡大を図るため、自社開発のWeb版物品管理システムを活用し、医療機関へ消耗品管理の効率化やコスト削減の提案を行っている。また、商品流通対応力を強化するため、現在、長崎県諫早市に物流センターとSPDセンターの機能を併せ持つ長崎TMSセンター(平成28年9月稼働予定)の建設を進めている。その結果、稼働後は物流センター2拠点、SPDセンター3拠点体制となる。また、今後拡大が見込まれる医療IT分野における需要を取り込むため、医療ITメーカーとの合弁会社を設立し、平成27年10月より営業活動を開始している。さらに、米国の医療機器開発企業や国内の介護製品開発企業等の新興企業への出資を行い、将来的な製品分野の拡充を目指している。

 第2四半期業績は、当初予想を下回ったものの、ほぼ計画通りのペースで推移していることから、通期業績予想は、当初予想を据え置いている。

 8日の株価は、一時1700円ラインを割り込む場面もあったものの、前日比7円安の1705円で引けた。株価指標は、予想PER11.89倍、PBR0.75倍、配当利回り2.58%となっている。

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