テラスカイは第3四半期業績と通期業績予想の上方修正を発表

■利益面で前回予想を30%以上上回る

 14日引け後、テラスカイ<3915>(東マ)は、第3四半期業績と通期業績予想の上方修正を発表した。

 今期16年2月期第3四半期連結業績は、売上高17億99百万円(前年同期比62.7%増)、営業利益1億69百万円(同184.0%増)、経常利益1億43百万円(同232.2%増)、純利益75百万円(前年同期△1百万円)と大幅増収増益。

 当社グループが注力するクラウド関連市場では、法人向けクラウドサービスの世界市場が2010年の約410億ドルから2016年には約1,080億ドルに成長すると予測されており(総務省「平成25年版情報通信白書」より)市場の規模は大きく拡大している。クラウドのコストメリットや信頼性の向上等を背景に、ユーザーの新規ビジネス展開における積極的なクラウド活用や、社内の既存システムのクラウド移行が加速する結果、2019年度までの年平均成長率は21.7%となり、2019年度は2014年度比2.7倍の2兆679億円と2兆円を超える市場規模まで成長すると予測されている(MM総研「国内クラウドサービス需要動向(2015年版)」)。

 そのような市場環境もあり、当社の業績は当初予想を上回る見込みとなったことから、今期16年2月期通期連結業績の上方修正も発表した。
 売上高は当初予想を96百万円上回る24億円(前期比46.4%増)、営業利益は60百万円上回る2億52百万円(同56.4%増)、経常利益も60百万円上回る2億36百万円(同52.7%増)、純利益は29百万円上回る1億22百万円(同69.1%増)と利益面で前回予想を30%以上上回る大幅な上方修正となった。

 上方修正の要因としては、Salesforce.com社を中心としたクラウド市場の拡大により、当社の主力事業であるクラウドインテグレーションの新規契約獲得増加やこれに伴う自社製品の販売が好調だったことが挙げられる。

 また、同時にIoT(Internet of Things)関連のセンシング技術開発、サービス提供を行う、エコモット(本社:北海道札幌市)との間で、業務・資本提携契約を締結することも発表した。

 株式市場は、本日も大幅に下げ、一時は最大で771円も下げる場面もあり、当社の株価も前日比790円安の1万4140円で引けている。上方修正の発表を機に、株価の反発が始まるものと予想される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る