アルコニックスは100%出資の中間持株会社を通じマークテックを子会社化することを決議

IR企業情報

■金属製品の非破壊検査(表面探傷検査)と金属マーキングの両事業を手掛ける製造会社

 アルコニックス<3036>(東1)は26日引け後、マークテックの全株式を取得すること、及びその取得に際して当社100%出資の中間持株会社を設立し、同社が株式取得を行い子会社化することを決議したと発表。

 今回株式を取得するマークテックは、東京都大田区に拠点を置き金属製品の非破壊検査(表面探傷検査)と金属マーキングの両事業を手掛ける製造会社。この両事業は、ニッチでありながら、国内ではトップシェアを誇っており、大手自動車、鉄鋼、重工業メーカー等と強固な取引関係を構築している。

 同社は装置製造及び、その装置に使用される探傷剤、インク等の消耗品から装置のメンテナンスまでを一貫して提供するビジネスモデルを確立した両事業におけるパイオニア企業である。しかも、国内のみならず海外でも、国内における同社の高いブランド力、技術力を生かし、中国、韓国、並びにASEAN諸国へも積極的に製造・販売現地法人を設立する等、グローバルなビジネス展開している。

 当社では、同社がグループに加わることによって、非鉄金属業界において、より一層厚みのあるユニークな企業グループを形成することが出来ると考えている。更に、同社株式を取得することにより、非破壊検査事業等で培った技術力と人材、及び国内外の製造拠点をグループ内に取込むだけでなく同社が確立した非破壊検査、マーキング事業における高い国内シェアを短期間で獲得することとなった。

 その結果、同社のグループ化により当社が積極的に推進してきた「製造業を中心としたM&A戦略」の結果である「切削」「研削」「表面処理」「溶接」という事業に「非破壊検査、マーキング」という新しい事業が加わり、製造分野のより一層の充実が図れることとなる。

 マークテックの14年12月期連結業績は、売上高57億57百万円、経常利益5億31百万円、純利益5億41百万円であった。

 当社グループにこの好業績の企業が加わることで、一層のシナジー効果も期待できることから、好影響を与えるものと思われる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る