ホットランドの15年12月期は減益だが今期は増収増益を予想

■売上高は、主力ブランドの「築地銀だこ」が堅調に推移し予想を上回る

 ホットランド<3196>(東1)の15年12月期連結累計業績は、当初予想(2月10日公表)を修正し、売上高は5億22百万円上回る309億41百万円(前期比13.0%増)、営業利益は3億79百万円下回る15億23百万円(同14.6%減)、経常利益は3億36百万円下回る15億円(同26.9%減)、純利益は2億30百万円下回る7億70百万円(同18.3%減)となった。

 修正については、売上高は、主力ブランドの「築地銀だこ」が堅調に推移したことなどから、予想を上回る実績となった。利益面では、L.A.Styleの「The Coffee Bean & Tea Leaf」事業の立上げコストが当初の想定よりも増加し、加えて「COLD STONE CREAMERY」事業の再編にかかわる経費の発生、海外事業を含めた新規業態の開発等に伴う本部コストの増加、そして14年度に大ヒットしたクロワッサンたい焼の既存店売上が予想を下回ったことが要因となった。

 主な取組みを見ると、主力ブランドの「築地銀だこ」では、価格改定や、各種キャンペーンの販売促進活動が奏功し、通期での既存店前年比は100%を上回った。新規出店も好調で、「銀だこハイボール酒場」では、新宿東宝ビル店や市ヶ谷店といった都心駅前立地での出店が増え、売上高増加に貢献した。

 「銀のあん」では、夏場新商品の「クロワッサンたい焼アイス」を販売。9月6日に「クロワッサンの日!」キャンペーンを実施。また外部キャラクターとのコラボ商品の販売等、新商品導入に取組んだ。

 「COLD STONE CREAMERY」では、アイスキャンディの開発・販売を行い、東京ソラマチや池袋駅等各地での催事店舗の出店が売上に貢献した。

 連結子会社のL.A.Styleが展開する「The Coffee Bean & Tea Leaf」では、日本橋一丁目店、イオンレイクタウンKaze店等8店舗をオープンした。

 なお、店舗展開では、15年12月期末での店舗数は国内606店・海外63店(前期比80店舗の純増)となった。

 今期通期の業績予想は、売上高は344億円(前期比11.2%増)、営業利益は17億50百万円(同14.9%増)、経常利益は17億円(同13.3%増)、純利益は8億50百万円(同10.4%増)を見込んでいる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る