マルマエ:半導体環境好転、3月受注残高7.9%増(前月比)

グラフ=分野別 過去一年間の四半期売上高と月次受注残高の推移

■半導体・FPD両分野~曲折在るも年末にかけ拡大見込む

 半導体・FPD製造装置用の真空部品など、精密切削加工のマルマエ<6264>(東マ)は、出荷検収が順調に進む中、3月末受注残高は、半導体が前月比29.0%増加の117百万円と好調に推移し、全体の受注残高が306百万円と前月残高比7.9%増加した。

 分野別の受注面では、この数カ月足踏み状態で推移した半導体分野が、環境好転し、対前年同月比では35.8%の減少ながら、対前月比では29.0%増加し117百万円であった。

 FPD分野では出荷検収が順調に進み、対前月比11.4%減となったが、対前年同月比較では倍増の176百万円であった。その他分野は特別な動きもなく、残高は12百万円に止まった。

■受注拡大へ~受注品種拡大、大小真空パーツ:生産と試作開発を強化!

 今後の見通しについて「半導体分野は、エンドユーザーの微細化投資に伴う拡大傾向が強まるとみている。また、FPD分野は携帯端末向け中小型パネル製造装置は一旦減少しながらも、国内外での有機EL向けが、それぞれ年末にかけて拡大し始める見通しだ。テレビ向けの第10世代大型パネル製造装置も設備投資計画が具体化している」と語り、同社対応として「受注品種拡大や大型真空パーツの生産体制、半導体分野など小型真空パーツの試作開発の強化」など、受注拡大策を語る(同社取締役管理部長藤山敏久氏)。

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