日本エム・ディ・エムは事業再建を実現したことで、株価の4桁回復も

■自社開発製品比率が85%を超え利益率改善、米国の販売地域、売上も拡大

 唐突ではあるが、日本エム・ディ・エム<7600>(東1)の10年前の2006年4月6日の株価は982円であった。一方、2016年4月28日の株価は685円である。

 業績を比較すると、2006年5月期連結業績は、売上高129億01百万円、営業利益13億32百万円、経常利益8億68百万円、純利益60百万円であった。2016年3月期は、売上高130億24百万円、営業利益17億07百万円、経常利益15億36百万円、純利益8億円。株価に関しては、2006年4月が高いが、業績は2016年のほうが勝っている。しかも、 今期17年3月期連結業績予想も、売上高140億円(前期比7.5%増)、営業利益18億円(同5.4%増)、経常利益16億50百万円(同7.4%増)、純利益10億円(同24.9%増)と増収増益を見込んでいる。従って、事業再建を実現していることから、いよいよ株価の4桁回復も近づいたといえる。

 高齢化社会を迎え、当社の主力商品である骨接合材、人工関節、脊椎固定器具のニーズは必然的に高まり、2040年までは市場拡大が予想されている。しかも、自社開発製品比率が85.1%(16年3月期)となったことで、利益率の改善が大幅に進んだといえる。さらに、米国での販売地域も拡大し、売上も年々伸長していることから、業績は今後も拡大するものと予想される。

 この10年間で、事業再建を達成し、今期売上高は過去最高を見込むことから、再度成長路線に戻ったといえる。今後は、株価の回復が進むものと予想される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る