ナガセ、上期経常利益3.3倍の22億円、教育・スポーツ事業好調で大幅増益、今期配当を50円増額

■イトマンスポーツウェルネスのグループ化効果が業績を押し上げ

 ナガセ<9733>(東証スタンダード)は10月27日、2026年3月期第2四半期(中間期)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比21.9%増の304億5500万円、営業利益は51.5%増の28億8000万円、経常利益は3.3倍の22億4100万円、親会社株主に帰属する中間純利益は15億4400万円と大幅増益で着地した。主要事業である高校生部門の堅調な推移と、2024年12月にグループ化したイトマンスポーツウェルネスの寄与が業績を押し上げた。

 同社は教育関連事業を中心に、「独立自尊の社会・世界に貢献する人財の育成」を掲げ、AIを活用した個別演習講座や大学別模試の拡充など学習支援体制の強化を進めた。スポーツ事業部門では新規出店や地域密着型のスクール運営を展開し、当期は76.7%増収と大幅な伸びを記録。小・中学生部門も着実に伸長し、グループ全体で事業基盤を拡大した。

 財務面では総資産が910億6600万円、純資産が343億9800万円と増加。自己資本比率は37.8%に上昇した。また創立50周年を記念し、期末配当を従来予想の100円から50円増額の150円(うち記念配当50円)へ修正した。通期の業績予想は据え置き、売上高647億6400万円、純利益38億1500万円を見込む。同社は今後も教育・スポーツ・社会人向け研修を柱に持続的成長を目指すとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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