ワイヤレスゲートの第1四半期は「ギガ放題プラン」など好調で46%営業増益

■「SIMカード」も新規顧客の獲得数など増加

 ワイヤレスゲート<9419>(東1)は9日、2016年12月期・第1四半期決算(16年1月~3月、連結)を発表した。モバイルインターネットサービス「ワイヤレスゲートWi-Fi+WiMAX」の「WiMAX2+ギガ放題プラン」が引き続き順調に推移したことなどにより、売上高は前年同期比15.7%増加して30億2900万円となり、営業利益は同46.3%増加して3億400万円の大幅増益となった。NTTドコモからの帯域借受単価の変更に伴う遡及返還額が想定より大きかったことも寄与。純利益は同14.1%増の1億4900万円となった。

 同社グループは、ワイヤレス・ブロードバンド関連事業の単一セグメントだが、売上高については、ワイヤレス・ブロードバンド事業、ワイヤレス・プラットフォーム事業などに区分している。

 ワイヤレス・ブロードバンド事業の中では、モバイルインターネットサービスが上記のWiMAX2+ギガ放題プランを中心に引き続き順調に推移したほか、「ワイヤレスゲートWi-Fi+LTE SIMカード」については、3月に開始した「Fonプレミアムプラン」の効果により、新規顧客の獲得数が増加した。この結果、第1四半期のモバイルインターネットサービスの売上高は前年同期比17.8%の増加となった。

 ワイヤレス・プラットフォーム事業では、同事業の基盤プラットフォームを活用した電話リモートサービスの新規会員獲得への注力や、認証プラットフォーム案件の受注などにより、同事業の売上高は前年同期比41.3%の増加となった。

 また、その他事業としてWi-Fiインフラ事業等における機器販売及び保守料、訪日外国人向けSIMサービス、M2M/IoTサービスの提供、及びガラポンTV、FONルーター、ヨドバシカメラ@wig card(プリペイドカード)の販売等については、同じく46.4%の増加となった。
 
 12月通期の業績見通しは期初の発表を据え置き、売上高は前期比13.4%増の128億3200万円、営業利益は同17.4%増の12億5000万円、純利益は同3.5%減の6億6000万円、1株利益は64円49銭。引き続き、個人向けサービスを安定的に拡大させるとともに、法人向けサービスの強化を図ることで持続的な成長を目指す。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る