【アナリスト水田雅展の銘柄分析】フォーカスシステムズはモミ合い上放れ、収益改善を評価して14年10月高値目指す

銘柄分析

 システム構築・運用のフォーカスシステムズ<4662>(JQS)の株価は、800円近辺でのモミ合いから上放れて1月14日には1057円まで急伸する場面があった。収益改善を評価して14年10月高値1210円を目指す展開だろう。

 公共関連・民間関連のシステム構築・保守・運用・管理サービスを主力として、セキュリティ機器関連事業も展開している。顧客別に見るとNTTデータ<9613>関連、日本IBM関連を主力として、CTC(伊藤忠テクノソリューションズ)<4739>関連、沖電気<6703>関連、ソフトバンク<9984>関連も主要顧客である。民間関連事業では関東圏・近畿圏に加えて東海圏にも拠点展開して営業を強化している。

 14年6月には三菱電機インフォーメーションシステムズと共同で電子透かし製品の販売促進活動を行うと発表し、14年7月には内田洋行<8057>が開発した統合型ERPパッケージ「スーパーカクテルイノーヴァ」の販売代理店契約を締結した。

 今期(15年3月期)の業績(非連結)見通し(5月8日公表)は売上高が前期比2.5%増の145億円、営業利益が同1.4%増の9億円、経常利益が同横ばいの8億50百万円、純利益が同9.7%増の5億円、配当予想が前期と同額の年間20円(期末一括)としている。

 今後の事業展開を睨んで技術者の採用・育成などへ積極投資するため、今期の営業利益は微増の見通しとしている。ただし需要面で見ると、公共関連事業は政府発信の「世界最先端IT国家創造宣言」関連、民間関連事業は企業のITインフラ投資関連、セキュリティ機器関連事業は官公庁のサイバー犯罪対策関連を中心として高水準に推移する。

 第2四半期累計(4月~9月)は公共関連事業と民間関連事業が好調に推移して前年同期比13.1%増収、18.7%営業増益、12.5%経常増益、42.9%最終増益だった。通期見通しに対する進捗率は売上高50.3%、営業利益32.8%、経常利益31.8%、純利益33.0%で利益進捗率が低水準だが、第4四半期(1月~3月)の構成比が高い公共関連事業が増加基調であることを考慮すれば順調な水準だろう。通期ベースでも収益改善が期待される。

 株価の動きを見ると、800円近辺での短期モミ合いから上放れ、年初から水準切り上げの動きを強めている。1月14日には1057円まで急伸する場面があった。

 1月15日の終値928円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS72円22銭で算出)は12~13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.2%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS726円46銭で算出)は1.3倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線を突破して上伸した。また週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げている。強基調を確認した形だ。収益改善を評価して14年10月高値1210円を目指す展開だろう。

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