【引け後のリリース】トヨタの燃料電池車「MIRAI(ミライ)」受注が想定の4倍

トヨタ MIRAI

■発売1カ月で1500台、官公庁や法人6割、個人は4割

引け後のリリース、明日の1本 トヨタ自動車<7203>(東1)は15日の大引け後、新型燃料電池自動車(FCV)「MIRAI(ミライ)」の受注台数が2014年12月15日の発売からおよそ1カ月にあたる2015年1月14日時点で約1500台に達したと発表した。発売当初の販売目標台数は2015年末までに約400台としていたため、1カ月でこの4倍近い受注が集まったことになる。

 発表によると、受注の内訳は、官公庁や法人が約6割、個人のお客様が約4割、地域別では、東京都、神奈川県、愛知県、福岡県が中心という。

また、15日の日本経済新聞(朝刊)は、「ミライ」の生産能力を2017年をメドに現在の4倍強の年3000台に増やすと伝えた。「ミライ」は今夏には欧米でも販売を始める計画で、米カリフォルニア州では排ガスゼロのクルマの販売を義務づける規制が強化されることもあり、17年末までに米国でミライを3千台以上販売する計画と伝えた。愛知県内の工場を拡張し、3000台の生産体制を構築するため数百億円を投じる見込みという。

15日の株価終値は7526円(130円高)となり、終値で2日ぶりに7500円を回復した。昨年来の高値は12月の7873円で、その後、新年に入ってからも高値圏で底堅い展開となっている。第3四半期の決算発表は2月4日の予定。この日に向けて好業績への期待などから高値更新に挑戦する展開が見られる可能性がある。

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