急落していたアキュセラ・インクとJIG-SAWなど急伸し出直る

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■買い増し材料などあるが売り物出尽し自律反騰狙いの資金が舞い戻る

 5月中下旬から急落していた眼疾患の創薬ベンチャー、アキュセラ・インク<4589>(東マ・売買単位100株)は9日前場、2日連続ストップ高の1761円(300円高、20.5%高)で売買をこなし、3日続伸基調の出直り拡大となった。引き続き、SBIグループのSBIインベストメントがアキュセラ株の保有比率を21.07%から22・30%に増やしたことが大量保有報告書で判明したと伝えられたことなどが材料視されている。

 また、同様に急落していたJIG-SAW(ジグソー)<3914>(東マ・売買単位100株)も前引けにかけて8470円(1450円高、20.7%高)まで上げ、2日続けて大幅な出直りとなった。米国の自動車産業に関する調査会社オートモーティブ社が自動運転車の普及予想を上方修正したと伝えられたことなどが材料視された。同じくブランジスタ<6176>(東マ・売買単位100株)も9950円(1060円高、11.9%高)まで上げ3日続伸基調となった。

 マザーズ指数に影響度の大きいそーせいグループ<4565>(東マ)が5月16日に急落して以降、これらの銘柄にも流入していた投機資金が手を引いたとの見方が広がり、とりわけアキュセラ・インクは治験中の新薬候補に関する発表などが重なり急落してきたが、結果、売りたい人は売ってしまったとの見方がある。急騰・急落銘柄によくある自律反騰を狙った値幅狙いの資金が舞い戻ってきたとの見方が出ている。

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