【業績でみる株価】しまむらは増収増益で割安感強まり株価は上値余地

 ファッション衣料大手のしまむら<8227>(東1・100株)は、29年2月期第1四半期を発表した。売上高1404億500万円(前年同期比6.7%増)、営業利益120億4600万円(同38.5%増)、経常利益123億2600真年(同36.1%)、純利益79億8200万円(同44.2%増)。2013年2月期以来の最高純益更新にむかって、順調な滑り出しとなった。

 主力のしまむら事業の売上が5.4%増1107億3000万円と安定。月次では、今期4カ月のうち3カ月で客数が、客単価はすべての月で前年同月を上回っている。前期の2015年も12カ月のうち、客数前年超えが9カ月、客単価が10カ月上待っている。勢いは今年も続きそうだ。

 しまむら事業では次の3点に取り組んでいた。主力商品の販売方法見直しやPBのボリューム展開、買いやすい売り場のための新レイアウト実施、3店舗の開店(1店舗閉鎖)と1店舗の大規模改装、25店舗の省エネ対応型改装の実施。

 具体的な内容は、主力商品の「素肌涼やかデニム&パンツ」などで新しい使用価値と販売方法を提案した売り場。PB(プライベートブランド)はクロッシーブランドに集約し、ボリューム展開による認知度の向上。136店舗では、買いやすい売り場実現のための婦人衣料・実用衣料配置を行った。売り場への追及は余念がない。

 株価は、6月27日は前日より810円高い14550円。先月5月27日の15000円超えは、業績面では不安はない。今期会社予想EPS832.51円で算出したPERは17.5倍。まだまだ上値余地がありそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る