パナソニックHDの出直り目立つ、第3四半期の純利益2.5倍、NYで値上がりし、週明けは円安も買い材料に

■車載電池事業を重点投資領域と定め着々拡大

 パナソニックHD(パナソニック ホールディングス)<6752>(東証プライム)は2月5日、買い気配の後1450.0円(67.5円高)で始まり、約2か月続く1400円前後での小動き横ばい相場から大きく出直っている。2日の15時30分に発表した第3四半期決算を受け、前週末2日のNY株式市場で値上がりし、週明けの東京株式市場では円安も材料視されて買い先行となった。

 第3四半期連結決算決算(2023年4~12月・累計、IFRS)は、営業利益が前年同期比36.7%増の3202.57億円で、親会社の所有者に帰属する四半期純利益は同2.5倍の3991.78億円と大幅増益だった。価格改定・合理化の進捗や為替の影響に加え、米国インフレ抑制法に係る補助金(以下、「米国IRA補助金」)の計上などにより、増益となった。3月通期の予想は全体に据え置き、営業利益は4000億円(前期比38.6%増)を継続した。

 ROE(株主資本利益率)10%以上などを掲げ、車載電池事業を重点投資領域と定めるとともに、成長フェーズに向けて事業ポートフォリオの見直しや入れ替えも視野に入れた経営を進めている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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