【銘柄フラッシュ】Gスリーホールディングスなど急伸し最近上場のセラクは連日急伸

銘柄

 6日は、複数の「臨床試験結果」が波乱を巻き起こし、日本化薬<4272>(東1)は5日付で発表した新規抗がん薬に関する試験結果の発表が売り要因となって6.9%安となり年初来の安値を更新。この発表を受ける形でナノキャリア<4571>(東マ)は6日の朝、「日本化薬とのライセンス契約は(中略)業績には一切影響がない」と発表したが、ナノキャリア株は朝方22.5%安となり大引けは15.3%安。また、アンジェスMG<4563>(東マ)は5日付でアトピー性皮膚炎治療薬の臨床試験結果に関する発表を行い、6日はストップ安の18.4%安となった。

 一部には、5月下旬に同様の発表を行い、その前日から6日連続ストップ安となったアキュセラ・インク<4589>(東マ)を想起して売りを急いだ様子があったようだが、アキュセラは1ヵ月半で8倍近く暴騰した直後であり、同一視する必要はないとの見方があった。

 東証1部の値上がり率1位はハニーズ<2792>(東1)の17.3%高となり、前期決算発表で今期の予想が大きく2012年以来の高値を更新。2位は名刺管理システムなどのソフトブレーン<4779>(東1)の16.5%ストップ高となり、フュージョンパートナー<4845>(東1)の議決権所有割合が42%に達したことなどが引き続き材料視された。3位はトランザクション<7818>(東1)の15.4%ストップ高で、正午に第3四半期決算を発表。

 Gスリーホールディングス<3647>(東2)は8月決算に期待が再燃したようで30.0%高。ネポン<7985>(東2)は農業のIT化を支援するクラウドサービスも展開し、農業IoTサービスなどで急成長し7月1日に上場したセラク<6199>(東マ)が連日急伸のため比較感が強まったとの見方があり14.9%高。

 そのセラクは3日連続ストップ高の18.9%高。データセクション<3905>(東マ)は人工知能や金融ITの分野への展開などが注目されて8.8%高となり急反発。関門海<3372>(東マ)はトラフグを原料とするコラーゲンの低脂質性などに着目した化粧品の登場が連想を呼んだとの見方があり7.8%高となり年初来の高値。エスプール<2471>(JQS)は第2四半期の大幅増益などが好感されてストップ高の17.2%高となった。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る