【業績でみる株価】神戸物産の16年10月期第3四半期累計は大幅営業増益、通期予想に増額余地

 神戸物産<3038>(東1)は14日、30円高の2228円まで上げて3日続伸している。9月13日発表した16年10月期第3四半期累計の連結業績は大幅営業増益だった。通期も大幅営業増益予想である。そして第3四半期累計の進捗率が高水準であり、通期予想に増額余地がありそうだ。株価は安値圏モミ合いだが上放れが期待される。

 16年10月期第3四半期累計(11~7月)の連結業績は、売上高が前年同期比5.5%増の1790億03百万円で、営業利益が同67.9%増82億20百万円、経常利益が同24.0%減の56億49百万円、純利益が同30.8%減の26億15百万円だった。為替差損益が悪化して経常利益と純利益は減益だが、新規出店効果、既存店の好調、円高による輸入コストの低減、自社オリジナル商品の好調などで大幅営業増益だった。

 通期連結業績予想(6月13日に売上高を減額、営業利益を増額、経常利益を減額、純利益を減額修正)は、売上高が15年10月期比5.7%増の2416億円、営業利益が同36.7%増の93億円、経常利益が同28.0%減の61億円、純利益が同49.7%減の21億円としている。通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が74.1%、営業利益が88.4%、経常利益が92.6%、純利益が124.5%と高水準である。通期増額余地がありそうだ。

 株価は安値圏2000円~2200円近辺でモミ合う展開だが、徐々に下値を切り上げて13週移動平均線を突破した。通期業績予想の増額余地を評価してモミ合い上放れが期待され、26週移動平均線を突破すれば上げ足を速める可能性があるだろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る