科研製薬は歯周組織再生剤「リグロス(R)歯科用液キット」の国内製造販売承認を取得

■組換え型ヒトbFGFを有効成分とする世界初の歯周組織再生医薬品

 科研製薬<4521>(東1)は28日、歯周組織再生剤「リグロス〓歯科用液キット600μg/1200μg」[一般名:トラフェルミン(遺伝子組換え)、以下「リグロス(R)」]について、「歯周炎による歯槽骨の欠損」の効能・効果で製造販売承認を取得したと発表した。

 「リグロス(R)」は組換え型ヒトbFGF(塩基性線維芽細胞成長因子)を有効成分とする世界初の歯周組織再生医薬品である。

 歯周炎は主に歯と歯ぐきの間に付着したプラークや歯石によって生じる慢性炎症疾患で、炎症の進行とともに歯を支えている歯槽骨などの歯周組織が徐々に破壊され、これを放置すると最終的には抜歯に至ることがある。進行した歯周炎では、歯周組織の破壊を阻止するために「フラップ手術」と呼ばれる外科手術が実施されることがある。

 科研製薬では、約1000名のフラップ手術を施行する歯周炎患者を対象とした複数の臨床試験を日本国内で実施した。その結果、手術時に「リグロス(R)」を歯槽骨欠損部に塗布することで、歯槽骨の増加など歯周組織再生に対する有効性・安全性が確認され、2015年10月に製造販売承認申請を行っていた。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る