【話題株】東芝が12連騰で始まり抜け駆けの利食い吸収し注目続く

東芝 6502

■確かに買い材料は豊富だが高水準の信用売り残を注視する様子も

 東芝<6502>(東1・売買単位100株)は19日も続伸の始まりとなり、取引開始後に382.7円(2.5円高)。小幅高だが昨日までの11日続伸に続いて年初来の高値を連日更新する始まりとなった。

 このところの買い材料としては、(1)9月28日付で業績予想を増額修正したこと、(2)9月29日付で野村証券が目標株価を280円から340円に引き上げたと伝えられたこと、(3)13日付でクレディ・スイス証券が目標株価を360円から460円に引き上げたと伝えられたこと、(4)13日付で車載向け画像認識プロセッサを用いた自動運転システムの開発を発表したこと、(5)17日付でデンソー<6902>(東1)と画像認識システム向けのAI(人工知能)技術についての共同開発を発表、(6)同日付でデルテクノロジーズと共同で提案したディープラーニングを活用した「IoT」のテストベッド承認、を発表、などがある。

 市場関係者に言わせると、「こうも連騰の高値更新が続くと、途中で抜け駆けするように利食い売りに走る投資家が出てくるものだが、こうした抜け駆け売りが吸収されてしまうようだ」(機関投資家の運用者)という。信用売り残が依然高水準なまま、株価がジリ高続きのため、買い戻しの注文が株価を支える状態になっているようだ。こうした雰囲気の場合、どこかの段階で買い戻しが膨れ、奔騰するような急伸相場につながることもあるようだ。

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