ispaceが急騰、US法人が月の裏側との通信構築に向けRTX子会社と契約

■ミッション3及び将来のミッションを支援する小型衛星バスを月周回軌道に展開

 ispace(アイスペース)<9348>(東証グロース)は4月10日、45円高(5.69%高)の836円(10時18分)まで上げて急騰している。同社は本日、米国RTX社の子会社Blue Canyon Technologies社との間で、2026年に予定されているispace U.S.のミッション3において、月周回軌道に2基の小型衛星バス(Venus級)を展開する契約を締結した。これらの衛星は、月の裏側と地球との通信を中継する役割を果たす。

 ispace U.S.は、NASAの商業月面輸送サービスのタスクオーダーCP-12に採択されており、ミッション3では、科学的ペイロードを月の裏側に位置するシュレーディンガー盆地へ輸送する計画。この契約は、月への高頻度かつ低コストの輸送サービスを提供するispaceのビジョン実現に向けた更なる前進となる。

 開発するAPEX1.0ランダーは、最大300kgのペイロードを月面に輸送可能で、将来的には最大500kgのペイロード設計容量の実現を目指している。リレー衛星を搭載する専用のペイロードエリアを完備し、月の周回衛星や月面ペイロードなど様々なペイロードを月の裏側や表側、極域や赤道付近などに輸送可能な設計となっている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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