ispace、ミッション2終了を発表、月面着陸再び届かず

■通信断絶によりランダーとの接続不能、着陸成功は確認されず

 宇宙スタートアップのispace(アイスペース)<9348>(東証グロース)は、本日6月6日に実施を予定していたミッション2「SMBC × HAKUTO-R VENTURE MOON」の月面着陸に失敗し、同ミッションの終了を発表した。午前3時13分、月面降下開始の指示が日本橋の管制室から送信され、ランダー「RESILIENCE」は降下フェーズに移行。主エンジンの噴射によって減速を開始し、姿勢の垂直化までは確認されたが、午前4時17分の着陸予定時刻を過ぎても着陸成功を示すテレメトリデータの受信には至らず、通信も回復されなかった。

 テレメトリ解析の初期結果によれば、月面との距離を測定するレーザーレンジファインダーにおいて有効な計測値の取得が遅れ、また減速も不十分であったことが判明している。これにより、月面へのハードランディングとなった可能性が高いとispaceは推定している。通信再確立の試みは行われたものの、成果は得られず、月面着陸を意味するマイルストーン「Success 9」の達成が困難と判断され、ミッション2は終了した。原因究明のため、詳細なテレメトリデータの解析が進められている。

 ispaceはこれまでにミッション1で多くの技術的知見とデータを蓄積し、今回のミッション2でも着陸シーケンス中のデータ取得に成功している。これらの成果は次回のミッション3(Team Draper Commercial Mission 1、2027年予定)に活かされる見込みであり、将来的にはNASAのアルテミス計画にも貢献する構想を掲げている。代表取締役の袴田武史氏は、現時点での最優先課題は原因の究明と透明性ある報告であり、関係者の信頼回復に努める姿勢を示している。月面輸送という新たな市場への挑戦は、困難を経てもなお続く。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■オーダーメイド開発と人材リスキリングで業務変革を伴走支援  ベルシステム24ホールディングス<6…
  2. ■調査件数拡大と効率化で追徴税額1431億円  国税庁は12月、令和6事務年度における所得税および…
  3. ■企業の6.5%がクマ出没による業務影響と回答、宿泊業で4割に迫る  東京商工リサーチ(TSR)は…
2026年1月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

ピックアップ記事

  1. ■地方銀行:収益改善、昨年11月の業績上方修正が寄与  昨年来高値更新銘柄の1割超を占める銀行株は…
  2. ■超短期決戦の総選挙で市場動向が政治判断に影響  いよいよ衆議院議員選挙だ。みょう27日に公示され…
  3. ■AI以外に目を向けよ、割安株に潜む上昇機会  1980年代のバブル相場では、産業構造改革で「軽薄…
  4. ■利上げと解散総選挙、日本経済の分岐点迫る  今週は、運命の1月22日、23日が控えている。1月2…
  5. ■上場来高値更新の金先物、産金・再資源化・再販株に資金集結  当コラムでは昨年来、何度も金関連株を…
  6. ■地政学リスクの影が迫る市場、ヘッジ先は金関連株にあり  しばしばニュースで報じられる高齢ドライバ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る