【業績でみる株価】綜研化学は17年3月期第2四半期累計を増額修正、通期も増額余地

 粘着剤関連を主力とする綜研化学<4972>(JQ)は26日、150円高の1146円と一時ストップ高した。25日に17年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績予想の増額修正を発表した。通期予想は据え置いたが増額余地がありそうだ。株価はモミ合いから上放れの動きを強め、1月の年初来高値に接近している。増額修正を好感して上値を試す展開だろう。

 17年3月期第2四半期累計の連結業績予想は、前回予想(5月13日公表)に対して、売上高を2億50百万円増額して前年同期比5.3%減の122億50百万円、営業利益を4億70百万円増額して同2.2倍の10億70百万円、経常利益を2億60百万円増額して同81.0%増の7億60百万円、純利益を1億80百万円増額して同2.2倍の5億30百万円とした。

 円高進行に伴って海外子会社業績の円換算額目減りや為替差損計上の影響を受けたが、主力の粘着剤関連製品の販売が想定超と好調で、コスト削減効果も寄与して利益を大幅増額修正した。期初計画に対して増益幅が拡大する。

 通期予想は事業環境に不確定要素が多いとして据え置いたが、通期予想に対する修正後の第2四半期累計の進捗率は売上高が45.4%、営業利益が71.3%、経常利益が58.5%、純利益が66.3%となる。通期も増額余地がありそうだ。

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