【注目銘柄】あすか製薬は大幅増額修正を好感して急伸、7月の年初来高値を目指す

注目銘柄

■7月の年初来高値を目指す展開

 あすか製薬<4514>(東1)に注目したい。26日の株価は183円高の1930円まで上げて急続伸している。25日に17年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績予想の大幅増額修正を発表した。通期予想は据え置いたが、修正後の第2四半期累計の利益は通期利益予想を超過達成している。通期予想も増額の可能性が高いだろう。株価は大幅増額修正を好感して7月の年初来高値を目指す展開だろう。

■17年3月期第2四半期累計の利益予想を大幅増額修正、通期利益予想を超過達成

 17年3月期第2四半期累計の連結業績予想は、前回予想(5月12日公表)に対して、売上高を20億円増額して前年同期比13.7%増の240億円、営業利益を11億円増額して同2.6倍の13億円、経常利益を10億50百万円増額して同2.0倍の14億円、そして純利益を9億50百万円増額して同3.0倍の12億円とした。減益予想から一転して大幅増益予想となった。オーソライズド・ジェネリック、カンデサルタン類などが伸長して医療用医薬品関連事業の売上高が計画超となった。

 通期連結業績予想については精査中として据え置き、売上高が前期比4.1%増の450億円、営業利益が同14.3%減の10億円、経常利益が同21.2%減の12億円、純利益が同42.6%増の10億円としている。ただし通期予想に対する修正後の第2四半期累計の進捗率は売上高が53.3%、営業利益が130.0%、経常利益が116.7%、純利益が120.0%で、利益は通期予想を超過達成している。通期予想も増額の可能性が高いだろう。

 株価は7月の年初来高値2231円から反落したが、8月の直近安値1550円から切り返し、26日は183円高の1930円まで上げて急続伸している。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げている。大幅増額修正を好感して7月の年初来高値を目指す展開だろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■離職率低下と顧客満足向上を実証、省人化潮流に逆行する人材重視戦略  「丸亀製麺」主力のトリドール…
  2. ■ビーム整形と出力平準化技術を融合し大気揺らぎを克服  NTT<9432>(東証プライム)と三菱重…
  3. ■航続距離650キロを実現、日野が新型FCV大型トラック投入  日野自動車<7205>(東証プライ…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  2. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  3. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  4. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  5. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  6. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る