JSPの第2四半期は減収ながら、原材料安や付加価値の高い製品の売上好調により2ケタ増益

■通期業績予想の売上を下方修正したが、利益面では前回予想を据え置く

 樹脂発泡素材の大手であるJSP<7942>(東1)の第2四半期は、製品価格の改定の影響などにより減収となったものの、原材料安や付加価値の高い製品の売上好調により2ケタ増益となった。

 17年3月期第2四半期連結業績は、売上高545億87百万円(前年同期比4.6%減)、営業利益50億円(同21.4%増)、経常利益50億31百万円(同22.5%増)、純利益38億20百万円(同32.7%増)であった。

 通期業績予想の売上高については、外貨建売上高の円換算額が減少する見込みであること、国内及び中国、韓国、南米の需要が予想を下回る見通しであることから、当初予想の1130億円を4.4%下回る 1080億円に下方修正した。

 利益面については、円高及び販売数量減の影響により海外事業損益は減少する見込みだが、国内事業 は、原料価格安定により一定の利益が確保できる見込みであり、また、独自技術に基づいた付加価値の高い製品の販売も堅調に推移していることから前回予想を据え置いている。

 ちなみに、通期連結業績予想の純利益62億円は最高益更新となる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る