【業績でみる株価】サイオステクノロジーは16年12月期第3四半期累計黒字化して通期予想を超過達成

 ソフトウェア製品開発・販売を展開するサイオステクノロジー<3744>(東2)が10月31日発表した16年12月期第3四半期累計(1~9月)連結業績は黒字転換した。そして通期利益予想を超過達成している。株価は下値固めが完了して戻り歩調だ。急伸した3月の年初来高値を目指す展開だろう。

 16年12月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比33.5%増の91億81百万円で、営業利益が4億26百万円(前年同期は1億01百万円の赤字)、経常利益が3億67百万円(同1億06百万円の赤字)、純利益が1億60百万円(同1億39百万円の赤字)で黒字化した。既存事業の好調で単体ベースの売上高が2桁伸長した。さらに前期子会社化した2社が通期寄与して大幅増収となり、増収効果で黒字化した。

 通期連結業績予想は不確定要素が多いとして前回予想(7月29日に増額修正)を据え置き、売上高が前期比22.8%増の115億円、営業利益が3億70百万円(前期は1億11百万円の赤字)、経常利益が3億10百万円(同1億37百万円の赤字)、純利益が1億円(同1億86百万円の赤字)としている。ただし第3四半期累計の利益は通期予想を超過達成している。通期予想は増額の可能性が高いだろう。

 株価は600円近辺での下値固めが完了して戻り歩調だ。10月26日には戻り高値となる969円まで上伸した。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形となった。急伸した3月の年初来高値1590円を目指す展開だろう。

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