【注目銘柄】ゴールドウインは増額修正を好感して急反発

注目銘柄

■増額修正を好感して戻りを試す展開

 ゴールドウイン<8111>(東1)は2日、400円高の5180円まで上げて急反発している。1日に17年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績予想を増額修正した。減収減益予想から一転して増収増益予想となった。株価は人工合成クモ糸繊維を使用した「MOON PARKA(ムーンパーカ)」の発売延期を嫌気する場面があったが、増額修正を好感して戻りを試す展開だろう。

■17年3月期第2四半期累計予想を増額修正、一転して増収増益予想

 17年3月期第2四半期累計の連結業績予想は、前回予想(5月13日公表)に対して、売上高を12億60百万円増額して前年同期比1.6%増の264億60百万円、営業利益を3億40百万円増額して同58.5%増の6億80百万円、経常利益を1億90百万円増額して同12.6%増の8億60百万円、純利益を3億40百万円増額して同2.0倍の5億90百万円とした。

 減収減益予想から一転して増収増益予想となった。売上面では主要ブランドの販売が総じて堅調に推移し、利益面では増収による粗利益の増加に加えて、直営店を中心とするリテール売上拡大による返品・値引き等の販売ロス削減も寄与して粗利益率が改善した。

 なお通期の連結業績予想については、扱い比率の高い秋冬商品の販売動向で変動する可能性があるとして据え置き、売上高が前期比0.9%減の592億円、営業利益が同5.7%減の29億50百万円、経常利益銅5.5%減の39億50百万円、純利益が同11.0%減の30億円としている。

 株価は、9月30日発表した人工合成クモ糸繊維を使用した「MOON PARKA(ムーンパーカ)」の発売延期を嫌気して急落する場面があったが、年初来安値圏まで下押す動きは見られず売り一巡感を強めている。週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが切り返しの動きを強めている。増額修正を好感して戻りを試す展開だろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る