【株式評論家の視点】富士ソフトSBは保ち合いに煮詰まり感、割安感あり買い妙味

株式評論家の視点

 富士ソフトサービスビューロ<6188>(JQS)は、本年3月15日に東京証券取引所JASDAQ市場(スタンダード)に上場。官公庁や金融業界向けのデータエントリー(電算入力)の専門会社として1984年にサービスを開始した後、顧客の業務効率化、合理化のニーズに的確に応じるよう、積極的に事業領域の拡大を図り、現在ではコールセンター・BPO・ITをフルパッケージで提供する「トータル・アウトソーシング企業」として、年金相談、ITヘルプデスク、金融系に特化したサービスの拡大サービスの付加価値向上に取り組み、ストック型ビジネスによる安定成長を続けている。

 コールセンターサービス分野では、官公庁向けサービスを中心に順調に推移。BPOサービス分野では、臨時福祉給付金給付に関する業務を複数の地方自治体より継続受注しているほか、本年10月から稼働し来年度まで継続する日本年金機構の「事務センターにお ける入力業務・共同処理委託」案件を7つの地域で受注するなど、中長期の成長に寄与する受注活動を推進している。

 10月26日大引け後に今2017年3月期第2四半期業績・通期業績予想の修正を発表。第2四半期業績予想は、新規受注案件にかかる準備費用として、10月の案件稼働に先行して1,000名規模の大型採用および先行費用が発生した影響などにより、売上高が従来予想の37億2000万円から37億0900万円、営業利益が同9000万円から3000万円、経常利益が同9000万円から3000万円、純利益が同5700万円から2000万円に減額。

 通期業績予想は、日本年金機構様の新規受注案件が稼働するため、売上高は同80億円から83億円(前期比5.6%増)に増額、人件費の高騰や採用難、価格競争激化等の情勢を鑑み、営業利益は同2億7000万円(同7.8%増)、経常利益は同2億7000万円(同6.9%増)、純利益は1億7200万円(同5.6%増)を据え置いている。年間配当は期末一括20円継続を予定している。

 株価は、3月15日につけた上場来高値1170円から6月24日に上場来安値567円と調整。600円割れで底値を固め9月27日高値787円と上昇。その後、モミ合っている。今後も大型案件で培ってきたノウハウを活かし、「専門性」「品質」に重点を置いた「特化型コールセンターを中心としたBPOサービス」を積極的に推進し、中長期的な成長が見込まれており、来17年3月期2ケタ増益の続伸が観測されている。今期予想PER8倍台と割安感があり、配当利回り2.8%と利回り妙味もソコソコある。短期的には保ち合いに煮詰まり感が出ており、買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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