【業績でみる株価】イートアンドは戻り歩調で3月高値目指す、17年3月期第2四半期累計を増額修正

 「大阪王将」ブランドのイートアンド<2882>(東1)は11月1日、17年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績予想の増額修正を発表した。通期も増額余地がありそうだ。株価は下値を切り上げて戻り歩調だ。増額修正を好感して3月の年初来高値を目指す展開だろう。

 17年3月期第2四半期累計の連結業績予想は、前回予想(連結決算への移行に伴って8月5日公表)に対して、売上高を3億60百万円増額して125億16百万円、営業利益を1億12百万円増額して2億73百万円、経常利益を1億円増額して2億48百万円、純利益を28百万円増額して59百万円とした。食料品販売事業の主力商品である「大阪王将 羽根つき餃子」「大阪王将 ぷるもち餃子」が好調に推移し、売上高、各利益とも計画を上回った。

 通期の連結業績予想は据え置いて売上高が262億80百万円、営業利益が6億27百万円、経常利益が6億27百万円、純利益が2億74百万円としている。第2四半期累計の好調を受けて、通期予想にも増額余地がありそうだ。

 株価は安値圏2000円近辺でのモミ合いから上放れの動きを強めている。10月31日には2117円まで上伸した。下値を切り上げて戻り歩調だ。日足チャートで見ると25日移動平均線が上向きに転じてサポートラインの形となった。週足チャートで見ると26週移動平均線を突破した。さらに13週移動平均線が52週移動平均線を上抜くゴールデンクロスが接近している。基調転換を確認した形であり、増額修正を好感して3月の年初来高値2395円を目指す展開だろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る