【業績でみる株価】ゼットは17年3月期第2四半期累計が計画超の大幅増益で黒字化、通期予想も増額の可能性

 スポーツ用品卸大手のゼット<8135>(東2)が11月8日発表した17年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績は計画超の大幅増益で黒字化した。通期予想も増額の可能性が高いだろう。株価は下値固めが完了して水準切り上げの動きを強めている。好業績を評価して戻りを試す展開が期待される。

 17年3月期第2四半期累計連結業績は売上高が前年同期比5.0%増の202億68百万円で、営業利益が85百万円の黒字(前年同期は88百万円の赤字)、経常利益が1億43百万円の黒字(同48百万円の赤字)、純利益が1億15百万円の黒字(同63百万円の赤字)だった。期初計画(5月12日日公表)に対して売上高は7億68百万円、営業利益は45百万円、経常利益は83百万円、純利益は70百万円上回った。サッカー用品やアウトドア用品などが好調だった。営業外収益が計画超だったことも寄与した。

 通期の連結業績予想については前回予想を据え置いて、売上高が前期比0.9%増の390億円、営業利益が90百万円の黒字(前期は2億72百万円の赤字)、経常利益が1億50百万円の黒字(同2億円の赤字)、純利益が90百万円の黒字(同2億26百万円の赤字)としている。通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高52.0%、営業利益94.5%、経常利益95.3%、純利益127.8%と高水準である。通期予想も増額の可能性が高いだろう。

 株価は直近安値圏140円台で下値固めが完了し、10月以降は150円台に水準を切り上げている。日足チャートで見ると上向きに転じた25日移動平均線がサポートラインの形となった。また週足チャートで見ると13週移動平均線が26週移動平均線を上抜いて先高感を強めている。好業績を評価して戻りを試す展開が期待される。

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