ユニチカが後場一段高、第1四半期の大幅増益と業績予想の増額修正など好感

■円安でコスト増加したが販売増、価格改定、コストダウン施策など奏功

 ユニチカ<3103>(東証プライム)は8月6日の後場、一段高となり、取引開始後に32%高の304円(73円高)まで上げて約1週間ぶりに300円台を回復。6日の午前11時に発表した第1四半期決算(2024年4~6月・連結)の営業利益黒字化、業績予想の増額修正などが好感され、13時にかけては東証プライム銘柄の値上がり率1位に躍り出て急伸している。

 第1四半期は、売上高が前年同期比9.7%増加し、営業利益は前年同期の6.7億円の損失に対し11.7億円の黒字に転換、親会社株主に帰属する四半期純利益は8.3倍に急増した。高分子事業、機能資材事業の売上高が伸び、繊維事業はダウンしたが全体で伸びた。収益面では、原燃料価格の上昇、円安によるコストアップ等のマイナス影響に対し、価格改定とコストダウン施策の実行によりマイナス影響を補完。販売増による効果も加わり回復した。

 こうした推移を受け、「価格改定やコストダウン施策の効果発現が前倒しで進んで」(説明資料より)いることなどから、第2四半期(24年4~9月・累計)の連結業績予想を全体に増額修正し、営業利益は従来予想を3億円(27%)上回る14億円の見込みに引き上げた。3月通期の予想は据え置いた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AIとベイジアンネットワーク解析で165項目を抽出、複雑な因果関係を構造化  大正製薬は11月2…
  2. ■Blackwell GPU2140基で研究競争力を拡大  NVIDIA(NVDA:NASDAQ)…
  3. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る