【業績でみる株価】イーレックスは17年3月期第2四半期累計大幅増益、通期利益予想に増額余地

 電力小売のイーレックス<9517>(東1)が11月14日発表した17年3月期第2四半期累計業績は大幅増益だった。通期も大幅増収増益予想で、利益予想に増額余地がありそうだ。株価は10月高値から一旦反落したが、自律調整が一巡して上値を試す展開が期待される。

 17年3月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比24.9%増の139億65百万円となり、営業利益が同3.1倍の14億61百万円、経常利益が同3.3倍の14億17百万円、純利益が同3.3倍の10億12百万円だった。代理店制度を軸とした営業活動強化などで高圧分野において収益性の高い顧客を獲得した。取引価格が下落している日本卸電力取引所からの安価な電力調達が増加したことも寄与した。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が前期比46.3%増の334億66百万円、営業利益が同54.6%増の26億64百万円、経常利益が同51.9%増の24億51百万円、純利益が同28.2%増の14億26百万円としている。通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高41.7%、営業利益54.8%、経常利益57.8%、純利益71.0%で利益進捗率が高水準である。通期利益予想に増額余地がありそうだ。

 株価は10月の上場来高値3590円から一旦反落したが、大きく下押す動きは見られない。自律調整の範囲だろう。週足チャートで見るとサポートラインの13週移動平均線が接近している。自律調整が一巡して上値を試す展開が期待される。

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