【注目銘柄】アビストは需要高水準で17年9月期増収増益予想、好業績を評価する流れに変化なく上値試す

注目銘柄

 設計開発アウトソーシングを主力とするアビスト<6087>(東1)に注目したい。11月14日発表した16年9月期連結業績は大幅増益だった。需要が高水準で17年9月期も増収増益予想である。株価は上場来高値更新の展開だ。好業績を評価する流れに変化はなく、過熱感を冷ますための自律調整を交えながら上値を試す展開だろう。

 16年9月期連結業績は、売上高が15年9月期比18.9%増の73億87百万円、営業利益が同44.5%増の12億85百万円、経常利益が同34.9%増の12億93百万円、純利益が同60.8%増の8億62百万円だった。配当は同19円増配の年間65円(期末一括)とした。

 主力の設計開発アウトソーシング事業において技術者稼働率が高水準に推移し、付加価値の高い請負業務の拡大も寄与して同16.2%増収、同23.2%増益と好調だった。水素水販売事業は広告宣伝費の増加などで赤字だが、同90.3%増収効果で赤字が大幅に縮小した。

 17年9月期の連結業績予想は、売上高が16年9月期比13.0%増の83億45百万円、営業利益が同6.5%増の13億69百万円、経常利益が同6.8%増の13億80百万円、純利益が同8.0%増の9億31百万円としている。主要顧客である自動車業界などにおいて設計技術者および設計請負業務の需要が引き続き高水準に推移する。配当予想は同5円増配の年間70円(期末一括)としている。連続増配だ。

 株価は上場来高値更新の展開となり、10月21日には2892円まで上伸する場面があった。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドの形だ。好業績を評価する流れに変化はなく、過熱感を冷ますための自律調整を交えながら上値を試す展開だろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る